2007年10月17日水曜日

法華経を読む

  どの田にも蛙鳴くなり星の山


源氏物語には、法華経と法華八講という言葉がよく出てくる。 光源氏も傾倒していたと見られる法華経とは何か。どんなことが書かれているのか興味がある。

初心者がいきなり経文を読むのもつらそうなので、概要をつかむべく『妙法蓮華経』久保田正文 宝文館出版を読んだ。

で、要点は。。。 まとめてはいけないものをまとめたような気がする(^^;)


●これまで説いてきた経は、人の機根に応じたもので方便である。ここに説くことー法華経こそ仏の本懐である。【一乗妙法】

●釈迦こそ久遠の過去から教化してきた本仏である。【久遠実成】

●世界のすべてのものは、相・性・体・力・作・因・縁・果・報によって生じ、変化し現象として差が見られるがすべて道(真如)を離れたものはなく、本質的に平等である。 【諸法実相、十如是】
 
 変わらないものはない【諸行無常】 自分だけで成り立っているのもはない【諸法無我】 ー> 生けとし生けるものへの慈悲心と万物を平等に見る心

●浄土はこの世の外にあるのではない。【娑婆即寂光土】
 
●人にはだれでも仏性があり菩薩、仏になれる。【二乗作仏】
 
●煩悩(迷い)を断じ尽くしたのち、菩提(悟り)の境地が得られると小乗の教えでは説いてきた。本来、煩悩と菩提は対立するものではなく、同じものー真如の両面である。煩悩はそのまま菩提にほかならない。衆生救済という煩悩はそのまま菩提となる。【煩悩即菩提】

 法華経を受持しその教えに従って修行すれば、在家のまま、煩悩に満ちた現実生活をしているままで菩提を得ることができる。【生死即涅槃・即身成仏】

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