2009年1月9日金曜日

奥の細道 十句撰


「奥の細道」に芭蕉は51句を詠んだ。奥の細道の紀行文とこれらの句は一体化しているのだろう。試みにこれらの句を紀行文と切り離して、純粋に独立した句としてながめ、人がいいと言っていることとは関係なく、印象に残るものを撰んだ。結局、人口に膾炙したものばかり。父の生まれ故郷の最上川から象潟あたりまで追体験してみたいものだ。

  夏草や兵どもが夢のあと
  閑さや岩にしみ入蝉の聲
  五月雨をあつめて早し最上川
  雲の峰幾つ崩れて月の山
  暑き日を海にいれたり最上川
  象潟や雨に西施がねぶの花
  荒海や佐渡によこたふ天河
  あかあかと日はつれなくも秋の風
  むざんやな甲の下のきりぎりす 
  浪の間や小貝にまじる萩の塵


写真提供はウィキペディアさん

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