2009年5月17日日曜日

ダ・ヴィンチ・コードの事後学習




原作を読まずに映画を観てわからなかったことを調べる。


■なぜルーブル美術館館長ソ二エールは殺されたのか

ローマン・カトリックから破門された急進派オパス・ディは、聖杯の秘密を世界にあばくことによって、ローマン・カトリックの総本山(バチカン)に対して仕返しをしようとする。

そうだったのか。まずこれが分からないまま謎解き列車は発車(^^;)

オパス・ディは聖杯の秘密を追っていたが、修道士シラスに命じ、秘密を明かさないシオン修道会総長、ソ二エール館長を殺す。

聖杯の秘密を総長しか知らないとすると、秘密は闇に葬られてしまうけど急進派としてそれでいいのか?という疑問は残る。

映画では、バチカンとオパス・ディ、導師、司祭、修道士などの関係が非常に分かりにくかった。


■なぜソ二エールはウィトルウィウス的人体図風な格好で暗号を残して死んだのか。

ただ死んでしまうと、シオン修道会の聖杯の秘密が闇に葬られてしまう。瀕死の中で、ソニエールは、暗号を残す。ハーバード大の宗教象徴学教授ロバート・ラングドンと、フランスの司法警察の暗号解読官であるソフィー・ヌヴーに、暗号を解読してくれるように依頼するダイイング・メッセージを残して。

他に聖杯の秘密を知っている人はだれもいなかったのかが疑問。そういう人がいればなにもしちめんどくさい暗号を残す必要などなかった。でもこれがないと小説も映画も成り立たない(^^)たとえば小説では他に知っていたひとも殺されたとか?


■再確認
●聖杯の秘密
イエスはマグダラのマリアが妻で、マリアはイエスの子をはらんでいた。

イエスの死後、マグダラのマリアは、キリストの信者たちによって、南フランスに連れて来られ隠された。マリアは、女児サラを産む。その子孫は、後にフランク王国のメロヴィング王朝を興す。その子孫が今でもいる。

聖杯とは、イエスの血脈、すなわち、マグダラのマリアとその子孫のことであった。その血脈を守るために結成されたのがシオン修道会であり、その下部組織のテンプル騎士団である。


●ダ・ヴィンチの絵の秘密
ダ・ヴィンチは、シオン修道会総長であり、モナリザとして、マグダラのマリアを描いた。絵のモナリザ(マリア)は子をはらんでいる。

もうひとつの絵、最後の晩餐でイエスの左隣にいるのはマグダラのマリア。二人の間にできるVの字の空間は子宮を意味し、これが聖杯のシンボルでもある。この空間にかすかに子供の輪郭が見えるとする見解もあるようだ。


●謎解きの連鎖 
聖杯(マグダラのマリアの墓とその子孫)を探すため、謎解き(暗号解読)が始まる。これらは連鎖しており、一つ謎を説いてもまた新たな謎が立ちはだかる。

映画では一つ一つの謎解きに時間をかけていられないので、駆け足になり、観る人は付いていくのが大変。ラングドンとソフィーは、結構あっさり謎を解いていく。オパス・ディと警察に追われながらなのであわただしいが。

・館長が残した暗号の解読ー>百合の鍵の発見 
・百合の鍵が特定銀行の貸金庫のものという割り出し
・暗証コードの割り出し(フィボナッチ数列)ー>薔薇の箱に筒発見    
・筒を開けるコードの割り出しー>紙片の発見
・紙片の文章の解読ー>マグダラのマリアの墓、子孫、ガーディアン発見
・紙片の文章の解読ー>ルーブル美術館のビラミッドの地下深くに
 本物がある?


聖書を開いて、マグダラのマリアが出てくる福音書の箇所を拾い読みしてみた。やはりマグダラのマリアはイエスが一番愛した人で一番近くに居たのは事実のようだ。でもなにかをかくすか、ひっかかるような書き方を感じるのはなぜだろう。

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