2010年2月28日日曜日

山ざくら

2007年05月06日13:58

甲斐源氏起きし城あと山ざくら
山もとに勘助屋敷鯉のぼり
勘助てふ酒には蕗の苦みかな
春の牧にはか風林火山館

春雷や笠着て潜む富士見の湯
チョコアイスかじるわらんべ四月尽
雪嶺や芽吹く林は風の音
うぐひすの声は正しく但馬牛

市ならばいかほどたらの芽の籠(こ)もよ

あけびの芽摘みつつをれば小糠雨
         むかへの君と傘のゆふぐれ

啼く雉子やところどころに山辛夷

雨やむでほのぼの明けるひんがしの
         杜はしきりに雉の声する

行く雲やさくらは風にさからはず
深山路は高き梢にさくらかな
咲き初めてたつた三日の落花かな

去年めでし花はいまだに蕾にて
         つねより多き嶺のしらゆき

ふるさとの花の下にて酔ふならば
         夢幻のままに覚めぬともよし



写真:
 里から八ヶ岳を望む、甲斐源氏発祥の谷戸城址より、山本勘助の墓(最近子孫が名乗り出たらしい)

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