2010年6月21日月曜日

李白『春夜宴桃李園序』


夫天地者萬物之逆旅 夫れ天地は萬物の逆旅にして
光陰者百代之過客  光陰は百代の過客なり
而浮生若夢     而して浮生は夢の若し
爲歡幾何      歡を爲すこと幾何ぞ
古人秉燭夜遊    古人燭を秉(と)り夜遊ぶ
良有以也      良(まこと)に以(ゆえ)有るなり
況陽春召我以煙景  況んや陽春我を召くに煙景を以てし
大塊假我以文章   大塊の我を假(か)すに文章を以てするをや
會桃李之芳園    桃李の芳園に會し
序天倫之樂事    天倫の樂事を序す
群季俊秀      群季の俊秀なるは
皆爲惠連      皆惠連たり
吾人詠歌      吾人の詠歌は
獨慚康樂      獨り康樂に慚づ
幽賞未已      幽賞未だ已まざるに
高談轉清      高談轉(うた)た清し
開瓊筵以坐花    瓊筵(けいえん)を開いて以て花に坐し
飛羽觴而醉月    羽觴(うしょう)を飛ばして月に醉ふ
不有佳作      佳作有らずんば
何伸雅懷      何ぞ雅懷を伸べん
如詩不成      如(も)し詩成らずんば
罰依金谷酒數    罰は金谷(きんこく)の酒の數に依らん

※ 芭蕉『おくの細みち』
   月日は百代の過客にして行かふ年も又旅人也 

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