2011年6月6日月曜日

百番連歌合(二十四)


70     水を尋て里に来にけり
     此うらに始てと奥津舟         周
     鳥のすむ山をうづみてふる雪に     侍
     山川の末よりうつる夜はの月      心

71     昨日ややがてむかしなるらん
     老ぬればことのほかなる物わすれ    周
     忘れてはうき世の外に成にけり     侍
     一夜とも思はぬ雨のあけやらで     心

72     むかしの友のなにととふらん
     捨しよりあらぬ我身と思ふ世に     周
     思ふべき我身をだにも捨ぬるに     侍
     名をかへて憂身をかくす山里に     心

参考文献
(1)百番合連歌、救済・周阿・心敬 早稲田大学図書館所蔵

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