2011年6月6日月曜日

百番連歌合(二十七)


79     なみだわするゝすみぞめの袖
     人ごとの別のあるになぐさびて     侍
     柴の戸はうき世の外の月をみて     周
     うらみある人をも世をも捨はてゝ    心

80     ちかく見えたる杉のむら立
     雪に吹関の嵐に夜は明て        侍
     霧はるゝ山田の原に月出て       周
     あさまだき山本あをき雨晴て      心

81     ほどにしたがふ世々のおもひ出
     あはれみの数にもらさぬ仏たち     侍
     春は花秋は月とて見しばかり      周
     かしこしなさだむる百の司めし     心 

参考文献
(1)百番合連歌、救済・周阿・心敬 早稲田大学図書館所蔵

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