2011年6月6日月曜日

百番連歌合(二十五)


73     朽てあやうきそばのかけはし      (岨)
     この山はえにかきてだにみる物を    侍
     杣人のかよふ山路にこけふみて     周
     旅人も駒引かへすみ山路に       心

74     生れあひてもともに老ぬる
     鴬の此頃なくに花落て         侍
     鳥の子の尾羽とゝのへば巣を出て    周 (おば)
     とりの子もすだつばかりの春の草    心

75     松一村や野中なるらん
     夢さむる嵐の吹に草かれて       侍
     冬がれの荻の上にも風聞て       周
     薄ちるむかしの跡の秋の風       心

参考文献
(1)百番合連歌、救済・周阿・心敬 早稲田大学図書館所蔵

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