2016年4月15日金曜日

詩歌をりをり上る口の端


春の川を隔てゝ男女哉   漱石

           新日本風土記「祇園」

2016年1月26日火曜日

碧巌録 第三十六則  仏果圜悟禅師


始随芳草去 又逐落花回 
  始めは芳草に随って去り、又落花を逐うて回える

風狂蛍堕草 雨驟鵲驚枝
  風、狂して蛍草に堕ち、雨、驟にして鵲枝に驚く

白鷺沙汀立 盧花相対開
  白鷺沙汀に立ち、蘆花相対して開く

夜静渓聲近 庭寒月色深
  夜静かにして溪声近く、庭寒うして月色深し